おはようございます。「理学療法ノート-P3」ぴーさんです。
このブログは、理学療法士の私がこれまで経験したことや勉強してきたこと、感じたこと、考えたことなどをまとめていく勉強ノートです。
これから多くのことを経験していく新人理学療法士さんや、それを指導・サポートする理学療法士さんの、仕事や指導に役立でていただけると幸いです。
今回は…
知識のinput
というタイトルです。
学生時代には教科書や参考書などを読んで、理学療法や疾患について多くの知識を取り込んだと思います。また理学療法士として働き始めてからも、学生の時と同様に教科書を見直したり論文を見て新たな知見を得たり、勉強会や学会などに参加して知識を得たりすると思います。
この記事では、「知識のinput…その1」として
- 縦軸と横軸を意識
上記の内容で整理していきます。
次回の「知識のinput…その2」の記事では
- 図や絵の活用
- 経験とのリンク
これらの内容を整理したいと思います。それでは早速スタートです。
縦軸と横軸を意識
教科書や論文を見直して知識を得る際、①患者さんの治療や訓練の事で悩んだ内容をピンポイントに探しながら教科書や論文を開く場合と、②空いている時間がある時にパラパラと教科書や論文を開く場合の2パターンが多いと思います。
上記のどちらの場合にも共通して言えることで、知識をinputする際には「知識の縦軸と横軸」つまり「知識の深さと広さ」を意識しながらinputしていく事で、その後のoutputにつながりやすいと思います。
具体例
例えば基本動作の中でも歩行について教科書などで勉強していく際に、正常歩行の立脚期にはどの筋肉が収縮・弛緩するだとか、どのタイミングなのかとか、重心はどの方向に移動していくなど、歩行について深掘りをしていく「知識の深さ」を意識しているパターンが1つ。
上記と同様に歩行について教科書などを開く際に、歩行は独歩・T字杖歩行・四点杖歩行・歩行車歩行・伝い歩きなどの方法があり、屋内の移動に向いているものと屋外の移動に向いているものの選択や、身体の機能のレベルによってどの歩行手段を獲得していくかの選択の基準など、歩行について選択肢を広げていく「知識の広さ」を意識するパターンが1つあります。
深さを追求することで、問題点の把握や治療するポイントなどを決定・判断しやすくなりますが、それ以外の方法や選択肢に気づきにくくなります。
広さを追求することで、ひとつの事柄について多くの選択肢を提示することができたり最適な方法へ導きやすくなりますが、問題点から原因を考察したり治療していく視点に気づきにくくなります。
まとめ
知識の深さを求めていく場合と広を求めていく場合、どちらも一長一短ありますがどちらも大切です。
大切なのは「知識の深さと広さ」を意識しながら知識のinputをしていくことです。そうする事で、自身の知識を俯瞰することができ、自身の弱点に気づき補うことができると思います。
目の前の患者さんに適切な治療や訓練を提供できるように、また多くの選択肢を提示したうえで決定を導けるようになるためにも、知識をinputし続けながら「深さと広さ」の2つの軸を意識して知識の整理をしましょう。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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